今回はDMXとSPIについて調べた内容をまとめます。
DMX
DMXとは「Digital Multiplex(デジタル・マルチプレックス)」の略で、正式には DMX512 と呼ばれる照明機器の制御用プロトコルです。舞台照明、コンサート、クラブ、イルミネーションなど、複数のライトや演出機器を一括制御するために使われます。
DMXは、1本のケーブルで最大512個のチャンネル(信号)を一斉に送信できます。
DMXで制御できる機器
パーライト、ムービングライト、スモークマシン、レーザー、RGBW LEDテープなどが挙げられます。
DMXコントローラーとは
DMX信号を送るための装置で、下記のような種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
物理コントローラー | フェーダーやボタンで照明を操作できる |
ソフトウェア(例:QLC+, Madrix) | パソコンで演出プログラムを作成・制御できる |
スマホアプリ+DMXインターフェース | ワイヤレスで操作が可能なものもある |
RGBやRGBWのLEDテープをDMXで制御するには、「DMXデコーダー」や「DMX to SPIコンバーター」を介して信号を変換する必要があります。
SPI
SPI(エスピーアイ)とは、「Serial Peripheral Interface(シリアル・ペリフェラル・インターフェース)」の略で、電子部品間の高速なデータ通信を行うための通信方式です。
マイコンやRaspberry Piといった制御機器が、LED、センサー、ディスプレイなどとデータをやり取りするために使われています。
SPI通信の仕組み
信号名 | 説明 |
---|---|
MOSI | Master Out, Slave In:主(マスター)から従(スレーブ)へのデータ送信 |
MISO | Master In, Slave Out:従(スレーブ)から主(マスター)へのデータ送信 |
SCLK | シリアルクロック:通信タイミングを決める信号 |
SS(CS) | スレーブ選択:通信相手となるデバイスを指定する信号 |
SPIが主に使われる場面
ピクセルLED(APA102、WS2801など)OLEDディスプレイやTFT液晶、加速度センサーや温度センサーなどが挙げられます。