今回はGrafanaでWindowsのCPU使用率を可視化してみたいと思います。
使うもの
今回使う主な構成は以下のとおりです:
- Grafana:可視化ツール
- Prometheus:時系列データベース
- windows_exporter:Windowsの各種メトリクスをPrometheus向けにエクスポート
Grafanaのインストール
公式サイトにアクセス:
https://grafana.com/grafana/download
「Windows」を選択。
「Download the Installer」をクリック。
ダウンロードした .msi
ファイルをダブルクリックしてインストール。
インストールが完了すると、Grafanaは自動でWindowsサービスとして登録されます。
起動に成功したら、以下をブラウザに入力してGUIを開けます。
http://localhost:3000
Prometheusをインストール
以下のPrometheusのダウンロードページへアクセス
https://prometheus.io/download/#prometheus
「Windows amd64」版をダウンロード → zipファイルを解凍
prometheus.exe
をダブルクリックして起動
→ http://localhost:9090
にアクセスできたら成功です
windows exporterをインストール
GitHub公式ページ → windows_exporter releases
例:windows_exporter-<version>-amd64.exe
をダウンロード
こちらもhttp://localhost:9182/metrics
でWindowsの情報が確認できれば成功です
編集・追記する prometheus.yml
次にprometheus.yml
をメモ帳で開き以下を追記します。
scrape_configs:
– job_name: “prometheus”
static_configs:
– targets: [“localhost:9090”]
labels:
app: “prometheus”
– job_name: “windows”
static_configs:
– targets: [“localhost:9182”]
labels:
app: “windows”
これで保存してPrometheus を再起動します。
ブラウザで http://localhost:9090/targets
を開き、windows
という job に UP
となっていれば完了です。
GrafanaでPrometheusをデータソースとして追加
Grafanaにログインし、左のメニューホームからデータソースの追加を押します。
Prometheus を選び、http://localhost:9090
など適切なURLを入力し
[Save & test] ボタンを押してexporterを開きます。
するとそこにMetricを選択する場所があるため入力します。今回はCPU使用率を見たいので「windows_cpu_time_total」と入れ、Run queryボタンで情報が表示されました。※日本語表記にしている場合はクエリ検査というボタン表記でした。

これは折れ線グラフですが棒グラフなどの他のグラフに変えることもできました。
まとめ
Prometheus + windows_exporter + Grafana の組み合わせで、簡単にWindowsマシンのCPU使用率を可視化することが出来ました。自宅サーバーや社内PCのパフォーマンス監視に役立つ構成だと考えます。