照明関連についてゼロ知識で、いきなりUSB-DMX512、DMX512 DecoderそしてPro DMX 2を投げられたので、それらについて解明していきたいと思います!
DMX512とは
照明機器を制御する際に、各メーカーごとに制御信号の規格が統一されていないと照明コントローラーの互換性がなくなってしまいます。そこで、各メーカーや照明機器の制御信号を統一する「DMX512」という規格が誕生しました。
DMX512は1本のデジタルケーブルで512チャンネル分の照明制御データのやり取りが可能で、また各チャンネルの信号を256段階で制御することができます。
https://www.soundhouse.co.jp/howto/light/dmx/
DMXとDMX512の違い
DMX
デジタルマルチプレックス(Digital Multiplex)の略であり、広い範囲のデジタル通信プロトコルを指します。
例えば、音響機器間のデジタル通信や、舞台制御以外の分野でのデジタル通信などもDMXと呼ばれることがあります。
DMX512
一方、DMX512は、舞台照明やライティング制御で使用される特定のプロトコルを指し、最大512チャンネルの制御ができることが名前由来になります。DMX512は、1986年にUSITTによって策定された舞台照明制御用の規格であります。
DMX512は、通常、照明器具やコントロールデバイス間でのデータ通信に使用されます。
DMX512コントローラーとは
- チャンネルコントロール: DMXコントローラは、照明器具や効果機器ごとに複数のチャンネルを制御することができます。各チャンネルは、明るさ、色、動きなどのパラメータを制御します。
- プログラム設定: DMXコントローラは、事前に設定されたプログラムやシーンを呼び出し、照明の効果を変更することができます。これにより、特定のシーンや演出を簡単に切り替えることができます。
- フェーダーおよびボタン: チャンネルの値を調整するためのフェーダーやボタンを備えています。これにより、ユーザーは照明の明るさや色調を微調整することができます。
- メモリ機能: DMXコントローラは、特定のプログラムやシーンをメモリに保存し、後で再生することができます。これにより、特定の演出や効果を容易に再現することができます。
- インターフェース: DMXコントローラは、ユーザーが照明器具や効果機器との接続を行うための適切なインターフェースを提供します。一般的には、XLRコネクタを使用してDMX信号を送受信します。
DMXデコーダーとは
- DMX信号の受信: DMX512デコーダは、XLRコネクタなどを介してDMX信号を受信します。このDMX信号には、複数のチャンネルに対するデジタルコマンドが含まれています。
- デジタル信号の解析: DMX512デコーダは、受信したDMX信号を解析し、各チャンネルに割り当てられたデジタルデータを読み取ります。これにより、各チャンネルに対する命令やパラメーターが取得されます。
- アナログ出力の生成: DMX512デコーダは、受信したデジタルデータを解釈し、それに基づいて照明器具や効果機器に対する適切なアナログ出力を生成します。例えば、LEDの明るさを制御したり、モーターを駆動したりすることができます。
- 制御信号の送信: DMX512デコーダは、生成されたアナログ出力を照明器具や効果機器に送信し、それらの機器の動作を制御します。これにより、照明効果や特殊効果を実現することができます。
XLRコネクタとは
XLRケーブルは、主にオーディオデバイスや照明制御デバイス同士を繋いで、オーディオ信号や制御信号のやり取りを可能にするケーブルになります。
照明業界では、照明コントローラと照明機器の接続で使われ、DMX512プロトコルを使用した照明システムで、コントローラと照明機器を接続して、照明の制御や効果を設定できます。
RJ(Registered Jack)とは
モジュラーコネクタの一種で、主に電話線やイーサネットの接続部分で応用されており、誕生の経緯などの詳しい説明はこちら:https://jp.cuidevices.com/blog/all-you-need-to-know-about-modular-connectors
RJ-45コネクタ(イーサネット)
RJ45コネクタは、一般的に使用されているモジュラー相互接続デバイスで、ケーブルと組み合わせて、さまざまな電子デバイスやシステムにデータ通信サービスを提供できます。