はじめに
今回は、CoolMasterとNode-REDを連携し、室内温度の可視化と運転モードの切替(冷房・暖房など)をダッシュボード上で操作可能にするシステムを構築してみました。
これにより、ブラウザから現在の部屋の温度を確認したり、冷房・暖房の切り替えを簡単に行うことができます。
システム構成
- 使用デバイス:CoolMaster(Modbus/TCP対応)
- 使用ツール:
- Node-RED
- node-red-dashboard(UIノード)
- node-red-contrib-modbus(Modbusノード)
- 通信方式:Modbus TCP(ポート502)
使用したレジスタ
機能 | オブジェクト | 型/アドレス例 | 内容 |
---|---|---|---|
室内温度の取得 | room_temp | Analog Input(AI:256) | 値 = 26.5(℃) |
モード切替(冷暖房) | mode | Multi State Value(MV:257) | 値 = 0:冷房, 1:暖房, 2:自動… |
Node-RED フロー構成

室内温度の取得
Modbus Readノードで room_temp (AI:256)
を取得し、Functionノードでそのまま ui_gauge
に渡すことで、室内温度がリアルタイムで表示されます。
Functionノードでは、CoolMasterから取得した室温は整数で10倍された値(例:265)として送られてくるため、人間が読みやすいように /10
して実際の温度(例:26.5℃)に変換する必要があります。
モード切替
UI上のドロップダウンから「冷房」「暖房」などを選択すると、対応する数値が mode (MV:257)
にModbus Writeされ、CoolMasterに反映されます。
functionノード内ではui_dropdown
で選ばれた値は 文字列型 のため、Modbusに渡す前に数値型へ変換するようにしてます。
ダッシュボードでの操作画面
最終的に以下のような操作画面を構築できました。Webブラウザから簡単に操作でき、エンジニアでなくても扱いやすいUIになっています。

まとめ
CoolMasterをModbusで制御することで、リモートからの操作やIoTダッシュボード連携が簡単に行えることがわかりました。
今後は風量制御やスケジュール制御などの連携にも挑戦していきたいと思います。