そもそも DALI とは何か？
DALI（Digital Addressable Lighting Interface｜デジタルアドレス可能照明インターフェース）は、照明を制御するための特別な技術やシステムです。今まではメーカーごとにシステムが違い、一括して操作することはできませんでした。そこで誕生したのが「 DALI 」です。このシステムにより、メーカーの違う照明器具でも部屋の明るさや雰囲気の調整を隔たりなく操作することができるようになります。
DALI ではどんなことができるの？
ON/OFF、調光、シーンの呼び出し
回路ではなく個別の器具を指定して制御できる
状態を確認できる
今までの調光システムとの違いは？
位相制御
位相制御は、電気の力を使って物事を動かす方法の一つです。これは、電気の力を調整して、機械や装置を制御するために使います。
イメージしてみてください。車を運転するとき、アクセルを踏むと車は速く走ります。位相制御は、アクセルを踏むときにどれだけ力を加えるかを調整することと似ています。つまり、位相制御は、電気を使って機械や装置をゆっくり動かすか、速く動かすかを決める方法なのです。
例えば、扇風機のスピードを調節するとき、低いスピードでは風がゆっくり吹き、高いスピードでは風が速く吹きます。これは位相制御を使っています。電気の力を調整することで、風のスピードを変えているのです。
要するに、位相制御は電気の力を調整して、機械や装置を速く動かしたり、ゆっくり動かしたりする方法なんです。
PWM調光
照明などの電子機器を調整して明るさを変える方法です。これは、スイッチをオンとオフの間で非常に速く切り替えることによって行われます。
イメージしてみてください。あなたが蛍光灯やLEDライトを持っているとします。これらのライトは、電気が通ると光り、電気が通らないと光りません。PWM調光は、ライトを非常に速くオンとオフの間を切り替えることで、光の明るさを調整します。例えば、明るいときにはライトを速く点滅させ、暗いときには遅く点滅させることで、目には明るさが変わって見えます。
これは、ライトをスムーズに調整する方法で、小さな点滅は目にはほとんど見えないので、明るさが調整されているように感じられます。要するに、PWM調光はライトをちょっとずつオンとオフに切り替えて、私たちが望む明るさに調整する方法なんです。
DALI
照明を制御するための特別な技術です。これは、照明をオン（点灯）またはオフ（消灯）するだけでなく、明るさを調整したり、特定の色のライトを選んだりすることができます。
イメージしてみてください。部屋にある照明がDALIで制御されているとしましょう。あなたがスイッチを押すと、ライトが点灯します。しかし、DALIでは、ライトの明るさを調整することもできます。例えば、明るい場面ではライトを明るくし、暗い場面ではライトを暗くすることができます。
また、DALIは特別なライトの色を選ぶのにも役立ちます。例えば、青いライトや赤いライト、緑のライトなど、さまざまな色のライトを選ぶことができます。
簡単に言うと、DALIは部屋の照明をコントロールする魔法の方法で、ライトの明るさや色を調整できるんです。これにより、部屋の雰囲気を変えたり、快適に読書したり、リラックスしたりすることができます。
DALI に関する用語
DALI マスター
照明を制御するための特別な装置やコンピューターのことです。イメージしてみてください。部屋にたくさんの照明があるとします。それらの照明を一度にコントロールしたいとき、DALI マスターが役立ちます。
DALI マスターは、あたかも部屋の照明を指揮する司令塔のような存在です。あなたがDALI マスターに指示を出すと、それが部屋のすべての照明に伝えられ、照明がオンになったり、明るさが変えられたり、特定の色のライトが選ばれたりします。
例えば、DALI マスターに「明るくして」と指示すると、部屋のすべてのライトが明るくなります。また、DALI マスターに「青いライトにして」と指示すると、部屋のすべてのライトが青く光ります。
つまり、DALI マスターは、部屋の照明を一元管理し、あなたの指示に従って照明を操作する役割を担っているのです。これにより、照明を簡単にコントロールして、快適な照明環境を作ることができます。
『DALI センサー』などはこの「DALI マスター」に当たります。
DALI スレイブ
DALI（デジタルアドレス可能照明インターフェース）システム内で特定の照明機器やランプを指します。イメージしてみてください。ある部屋にはさまざまなタイプの照明があります。それぞれの照明は個別に制御できる必要があります。DALI スレイブは、それぞれの照明機器やランプが個別にコントロールできるようにする役割を果たします。
DALI スレイブは、DALI マスターと通信し、DALI マスターの指示に従って照明を制御します。例えば、DALI マスターが「この部屋のライトを暗くしてください」と指示すると、DALI スレイブはその指示を受けて部屋の照明を調光し、部屋を暗くします。また、DALI マスターが「このランプをオフにしてください」と指示すると、DALI スレイブはその特定のランプを消灯させます。
つまり、DALI スレイブは、DALI システム内で個々の照明機器やランプを制御し、照明の明るさや状態を変更する役割を担っています。これにより、照明を効率的に調整し、快適な照明環境を実現できます。
DALI コンフィグレーター
DALI（デジタルアドレス可能照明インターフェース）システムを設定および管理するための特別なソフトウェアツールです。これは、照明制御システムをセットアップし、調整し、カスタマイズするために使用されます。以下に、それが何をするかを説明します。
- デバイス設定: DALI コンフィグレーターは、DALI システムに接続された照明デバイスやセンサーなどの各デバイスの設定を管理します。これには、デバイスのアドレス設定、デバイスの機能設定、制御モードの設定などが含まれます。
- グループ設定: 照明デバイスをグループにまとめ、グループごとに異なる制御設定を適用できます。例えば、同じ階にあるすべての照明を1つのグループにまとめ、一度に制御できます。
- シーン設定: 特定の照明設定をシーンとして保存し、後で呼び出すことができます。これにより、異なる照明シーンを簡単に切り替えることができます。例えば、会議モード、プレゼンテーションモード、リラックスモードなどのシーンを設定できます。
- タイミング設定: DALI コンフィグレーターは、特定の時間帯に照明を自動的にオン/オフするようにプログラムできます。これにより、エネルギーの節約と快適な照明制御が可能です。
- エラー診断: システム内の問題を迅速に特定し、修正するための診断ツールも提供します。故障したデバイスや通信エラーを検出できます。
照明制御において、DALI コンフィグレーターは、効率的なエネルギー管理や快適な照明環境の実現に不可欠なツールです。
