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DMX-192を使いこなそう(基本編)

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~DMX チャンネル規則~

今回の目的

・やること

TOMSHINE DMX-192の基本的な使い方の研究とDMXのアドレスの割り振りを理解する

・やらないこと

DMX-192以外の機器の説明や、DMX-192の応用的な使い方

実践編

・ムービングライトで遊ぼう!:https://blog.smartlight.co.jp/?p=1777

今回使用する機器

セッティング

~今回の接続のイメージ~

・この状態でDMX-192から信号を送りLEDやMINIBEAMと通信していく

※さらに複数のDMX機器と接続してもよい

チャンネルの設定

ー左赤枠のSCANNERSと右赤枠のフェーダーでチャンネルを選択する。ー

SCANNERSで(1)のFIXTUREを選択した状態で①のFADERを動かすとチャンネル1に信号が送られる。8つのFADERが1から順にチャンネルに該当している。

※因みに右赤枠右端の「PageSelect」で1~8、9~16を切り替えることができる。どちらのラインがアクティブになっているかはランプが点灯することで確認できる。

SCANNERS側の(1)ボタンで1~16まで、(1)を消して(2)のボタンを点灯させてFADERを使用すると17~32のチャンネルに信号を送ることができる。この要領で「12*16」で合計192チャンネルを設定することができる。なお(1)、(2)両方点灯させた状態でFADER①を動かすと1と17両方のチャンネルにDMX信号を送ることができる。

チャンネル早見表

SCANNERSCHANNEL(fader)
11~16(1~16)
217~32(1~16)
333~48(1~16)
449~64(1~16)
565~80(1~16)
681~96(1~16)
797~112(1~16)
8113~128(1~16)
9129~144(1~16)
10145~160(1~16)
11161~176(1~16)
12177~192(1~16)

自分の開始アドレスの設定

必要性

今回は二つのコンバーターを一つのコントローラーから操作する。

この時、デフォルトの設定のままだとそれぞれに同じチャンネルが設定されているため要求通りの動作をしない場合がある。

例えば今回使用するムービングライトとRGBデコーダも各チャンネル役割が異なっている。

下表に一部抜粋する。

CHANNELMINIBEAM 150(役割)LT-904-DIP(役割)
1Pan(横方向の制御)R
2Pan-fine(横の細かい制御)G
3Tilt(縦方向の制御)B
4Tilt-fine(縦の細かい制御)
5Color Wheel(色の制御)
6Gobo Wheel(形の制御)
そのままCHANNEL 1のDMX値を上げるとMINIBEAM 150は横に回転しLT-904-DIPは赤く点灯するというそれぞれが相互に関連のない動きをしてしまう。

これらを個別に制御する必要がある時行うのがアドレスの設定である。

各コンバーターは自分自身で開始アドレスを決めることができる。

開始アドレスとは通常ではCHANNEL 1から始まる内容を任意のCHANNELから設定することで重複を避ける方法である。

CHANNELMINIBEAM 150(役割)LT-904-DIP(役割)
1R
2G
3B
4
5Pan(横方向の制御)
6Pan-fine(横の細かい制御)
7Tilt(縦方向の制御)
8Tilt-fine(縦の細かい制御)
9Color Wheel(色の制御)
今回MINIBEAM側の開始アドレスを5に設定した。こうするとLT-904-DIPでは何も割り当てられていないCHANNEL 5に入った信号がMINIBEAM 150のPan制御の扱いになる。MINIBEAM側に1~4のCHANNELは割り当てられていないため1~4の制御はLT-904-DIPの制御に限定される。

設定方法

この設定はコントローラーではなく各コンバーター側で行う必要がある。

・MINIBEAM 150の場合

  • Menuを押してAddr=001となっていることを確認しEnterを押す。
  • 開始アドレスの編集ができるようになる
  • Up、Downボタンを用いて開始アドレスを決め再びEnterを押す。
  • 決めたアドレスをスタート位置として割り当てが行われる。

・LT-904-DIPの場合

  • 二進数のスイッチON/OFFで開始アドレスを決める。
  • 下図は1,2,3,4がONであるため開始アドレスは15。

DIPスイッチと呼ばれる設定方法。このやり方も覚えておきたい。

まとめ

今回はDMX-192を使った基本的な操作、そして開始アドレスの設定方法を解説した。

さらに発展的な内容を学習したい場合以下のurlから続けることができる。

実践編:https://blog.smartlight.co.jp/?p=1971

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